14/02/07 「子どもは贅沢品ですか」松本春野
一昨日、昨日と富
山、高岡、氷見に行ってきました。
雪は降り続き、気温は昼でも零下でしたが、楽しく飲んで食べてきました。そんな旅の話は次回にでも。
前回紹介した辛淑玉(しんすご)さんの東京都知事選挙での宇都宮健児さんへの応援演説と同じときに、絵本作家の松本春野さ
んも応援演説をされていました。
松本春野さんの描く子どもたちも、春野さんの祖母であるいわさきちひろさんの絵ととも大好きです。
松本春野さんは若い女性の立場から、絵本作家として子どもたちへの思いを話されています。
YouTubeで
ご覧になれます。右の写真をクリックしてもご覧になれます。
前回に続いて、文字起こしをしましたので、読んでください。
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私も宇都宮さん押しです。
皆さんこんにちは。
絵本作家の松本春野です。
私は子どもの絵を描いたり絵本を作る仕事をしています。
私の描く世界では子どもは日が暮れるまで走り回る、三食楽しいご飯を食べる、暖かい布団で大人たちに見守られながら眠り
につきます。
そして誰にも邪魔されずに大きな夢を持って育っていきます。それが皆さんの知っている絵本の世界、思い描く子どもの姿だと思います。
けれど、現実はどうでしょう。いま日本では7人に1人の子どもが相対的貧困状態にあると言われています。
私が都政に求めること、子どもが平和にのびのび暮らせる街づくりです。
勿論、原発に反対です。
福島の事故を基にした絵本を作りました。取材で現地へ行ったとき、外で思う存分遊べない子どもたちに会いました。
東京の電気を作ってくれていた福島が被害を蒙りました。
原発は全国にあります。同じようなことがどこでも起こり得る、どんな理由があるにせよ安全も保障できず、核廃棄物の処理の仕方も分からない原発を推進す
るのはやめにして欲しいです。
子どもにつけを残すようなことはこれ以上したくはありません。
宇都宮健児さんが日弁連の会長だったときに、東日本大震災、福島の原発事故が起こりました。
震災当日に災害対策本部をすぐに立ち上げ被災地での無料相談の仕組みを確立してくださいました。3万7千件を超える法律相談から浮上した課題解決に向け
国に働きかけました。
事故から丸3年経とうとしているいまも頻繁に脱原発のデモに参加して、被災地の声を聞き、解決に向けて実際に動き続けている人です。
何を言っているかではなく、何をしてきたかで私は都知事を選びたい。
宇都宮さんは反貧困の活動を長年続けていらっしゃいます
7人に1人と言われる子どもの原因となる私たち大人の深刻な貧困、非正規雇用が当たり前となっている時代です。
自分のことを支えることも難しい中で子どもを育てていくことがどんなに大変なことでしょう。
不安定な雇用の中で結婚にも出産にも躊躇する人たちがたくさんいます。
私も出産に踏み切れないその一人です。フリーランスで仕事をしているために保育園に入れてもらうことがとても難しい。
「預けるところがないのに無計画に働きながら産むな」そんな声も聞こえます。
保育園の数が足りていません
姉が昨年出産しました。働くお母さんです。けれども認可保育園は勿論いっぱい、認証保育園も勿論いっぱい、無認可で何とか預けられるところを見つけても
月8万円、通勤の時間を考えれば延長保育を頼まなければならず、計算してみると10万円以上になりました。
子どもは贅沢品ですか。
未来を担う子どもたちを産み育てることがこんなに困難なことに本当に憤りを感じています。
「親に助けを求めなさい」という声もあります。私たちの母親の世代は自分の親の介護、家事、パートタイムの仕事で大忙しです。
近くにいるとも限らない、親がいない人もいます。家族をあてにした福祉は体力的にも精神的にもあまりに負担が大きすぎます。
産休、育休を取りづらい職場に勤務しているお母さんは、預ける場所がないという事情で仕事をやめることも多いのです。
一度やめてからでは正社員として復帰、再就職は難しいのが現実です。
親の経済状況や家庭環境で無限の可能性を持っている子どもたちが夢を持つことが困難な時代になりました。
宇都宮さんはこの問題に真っ向から向きあい反貧困ネットワークの代表として現場に関わり続けてきました。
宇都宮さんの活動のおかげで先日子どもの貧困対策法が成立しました。
今回、私が宇都宮さんを支持するもう一つの理由は右傾化する安倍政権に歯止めをかける都政を望んでいるからです。
最近、私は怖いです。
貧困の問題に付け加え戦争をしない国から、していい国になりつつあるからです。
憲法から戦争の放棄ということばや、基本的人権の尊重という言葉を取り除こうと政策を掲げる人たちが安倍政権の中にはいます。
冗談じゃありません。そんな世の中は子どもたちが安心して暮らせる世の中ですか?
母親にとって、父親にとって、若者にとって、ちっとも安心して暮らせる社会ではありません。
放射能も爆弾も降ってこない、そんな世の中で可愛い子供たちが思う存分のびのびと生きていってほしい。それだけなんです。
他の国で人に銃を向ける、そんな国になってほしくはないのです。戦争ができる国にしようとする人たちがいます
経済的だからと言って未だ原発をやめようとしない人たちがいます。
人ではなく再びコンクリートにお金をつぎ込もうとしている人たちがいます。
これにノーを突きつけられる都政でなければならないと心から思っています。
宇都宮さんならできるんです。
ほかの候補者と比べてみてください。
宇都宮健児さんがいままで誰のために声を発し、誰のために力を尽くし、誰のために法律を駆使して働きかけてきたのか。
それは大企業のためにでもなく、自分の支持者のためだけでもありません。紛れもなく私たち普通の暮らしを望む市民のためです。
ヤミ金の被害者救済では文字どおりヤクザからの脅しに命を賭けて被害者やその家族を守りました。
柔軟なロビー活動で自民党も公明党も巻き込んでグレーゾーン金利撤廃を実現させました。
地下鉄サリン事件の遺族への損害賠償、数々の名だたる悪徳商法の被害者救済に欠かせない人物になりました。
宇都宮さんは本当に強い人です。誰もやりたがらなかったことをずっとやってきてくださった方です。
そして私たちが安心して暮らせる法律をたくさん作ってきてくれました。
最高の候補者が立ち上がってくださったんです。私は未来ある若者として諦めたくありません。
宇都宮さんと一緒に暮らしやすい東京、そして平和を発信する東京、みんなで作っていきましょう。
一票は自分の意思表示です。
私は自分の一票に願いをこめます。
ありがとうございました。
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