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14/03/11 朝日俳壇、歌壇より

 先に犯罪のこ とと死刑制度のことを書きましたが、相変わらずすっきりとしませんでした。
 名前も知らぬ方より「17 音の残日録」に先日こんな優しいコメントをいただきました。

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 歳を重ねれば、気萎えることも
 ありますわなぁ。
 私などは、「あ〜あ〜」と情けなく
 ため息ばかりです。
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 ありがたいことです。あせらずぼちぼちと書いて行くことにしましょう。

 3月10日付けの 朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇春鹿や冷たき皮膚の老ゆる父(神戸市・豊原清明:金子兜太選)
 どういう意味の作品なのでしょう。冷たき皮膚は?

◇たゆたひていづくにゆきし白魚舟(多摩市・吉野佳一:長谷川櫂選)
 春ですね。
 一時福岡に住んでいた頃、近くの室見川河口付近で白魚漁を見たことがあります。

◇雛壇のひひなの黙にみつめらる(横須賀市・菅沼ひろし:大串章選)
 人形にじっと見つめられるのは不気味なことでしょう。

◇開拓のころもかくやと地吹雪に(札幌市・岩本京子:大串章選)
 地吹雪とはいかなるものでしょう?

◇追伸の一語に春の始まりぬ(多摩市・山内塔子:大串章選)
 こういう句、いいですね。

◇春一番吹けば二番を待つ心(芦屋市・酒井湧水:稲畑汀子選)
 年を取ると年々、春を待つ気持が強くなります。
 春の嵐のような春一番は嫌ですが、それでも待ち遠しいことです。

◇春一番待ち望まれて疎まれて(西宮市・近藤六健:稲畑汀子選)
 春一番の作品が続きます。「望まれて疎まれて」、その通りです。

◆朝日歌壇
◇大衆をいじめいじめて政治家は福島を捨て東電を取る(長岡京市・寺嶋三郎:馬場あき子選)
 この三年間、民主党、自民党・公明党の政権は「福島の民を捨て東電を救済した」といえるでしょう。

◇三十代無職は悲し別れたる元の彼女を男また刺す(鹿嶋市・加津牟根夫:佐佐木幸綱選)
 仕事がない、安定しない、生活できない、などという若者がドンドン増えている。そんな世の中が平穏であるわけがありません。

◇雪降れば窓際にイスふたつ置きふるさとを思う東京暮らし(東京都・大野隆司:高野公彦選)
 ふたつのイスは誰のために用意したのだろう。

◇肥後守(ひごのかみ)削りクズまでうるわしく削る君の目のさらにうるわし(鎌倉市・小島陽子:高野公彦選)
 削りクズまでうるわしいとはどんな美男子でしょう?
 切り出しナイフの肥後守という言い方は久しぶりです。子どもの頃の刃物と言えばこれだけでした。鉛筆も削れば藪に入って竹や木の枝を切って遊んでいまし た。

◇憲法を「今まで変えずに来たから」は変える理由にならざるものを(坂戸市・中川八枝子:永田和宏選)
 安倍晋三という男はなんて馬鹿なのでしょう。
 ファシストと言わざるを得ません。

◇封書には開封あとのシールありし戦中思えり秘密保護法(松阪市・阪野あい子:永田和宏選)
 戦地からの手紙でしょうか?公然と検閲していたのですね。
 今週はとうとう秘密保護法に関する作品はこれだけでした。段々薄れていくのでしょうか?

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