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14/07/01 朝日俳壇、歌壇より


 きな臭い匂いと友に七月がやって きました。今日、2014年7月1日は日本が大きな曲がり角を曲がった日として後世に語り 継がれることでしょう。

 今夕にも集団的自衛権の行使を容認する 「閣議決定」がされるようです。
 なんともまあ、我々は程度の低い政府を選んだものです。全国の190を越す地方議会が「反対」や「慎重審議」を求めて意見書を議決しています。勿論、自 民党も公明党も賛成して。
 国会で審議せずに解釈改憲をするのです。公務員や政治家が一番に守らなければならない憲法を自らの手でないがしろにしようとするのですから、馬鹿政府と しかいいようがありません。

 日曜日午前には大阪で集団的自衛権容認に反対するデモに参加しました。また、夕刻からは京都で反原発デモ、ラッパーの悪霊さんがサウンドカーから「安倍 も原発も止めろ」「安倍はやめろ」とラップを刻んでいました。
 昨夜は首相官邸前での抗議行動に呼応して、自民党大阪府蓮前での抗議行動に参加しました。メインの集会の終了後も残った有志で「安倍はやめろ」「憲法壊 すな」「ファシストやめろ」などとトラメガで声をあげて来ました。
 今日も明日も抗議行動は全国各地で続きます。でも、マスメディア特にNHKはちゃんと報道しないのでしょうか?会長が籾井では局内の自己規制が効くので しょうね。

 6月29日には衝撃的な事件がありました。
 新宿南口で男性が集団的自衛権の行使容認に抗議して焼身自殺を図られた。
 私は今、原発や特定秘密保護法、集団的自衛権に反対する行動に枯れ木も山の賑わいのように参加していますが、参加していなかったら一人悶々として抗議方 法の一つとして焼身自殺を考えていたかも知れません。
 一命を取り止められたそうですが、それがご本人にとって本当に良いことか悪いことか分かりません。


 前書きが長くなり ましたが、6月30日付けの朝日新聞の俳壇や歌壇から気になった句や歌を紹介します。

◆朝日俳壇
◇初夏や赤子まること乳臭き(さいたま市・久保田恵子:金子兜太選)
 もう赤子を抱くことも無いだろうが、子や孫は全身が乳臭かったような思い出があります。

◇日を拒み人をも拒みゐる日傘(玉野市・勝村博:長谷川櫂選)
 日傘とは日差しだけでなく、人をも遮断しているよう。サングラスもそんな感じがします。

◇梅雨曇り灯台白をつらぬけり(春日部市・星道夫:大串章選)
 山国育ちの私が始めて灯台を見たのはいつごろだろう?なぜか灯台は白い、目を引く必要があるのだったらオレンジでも良かったのでは。

◇守宮(やもり)来て夜の書斎を覗かれし(浜田市・田中由紀子:稲畑汀子選)
 死ぬまでに「書斎」と言われる部屋を持ちたかったが叶わぬこと。

◆朝日歌壇
◇何者のしわざか狭きこの居間にわれの眼鏡がときどき消える(ひたちなか市・藤原克彦:馬場あき子選)
 あるある。座敷童でも住んでいるのでしょう。

◇これだけは杓子定規の方がいい憲法の字句素直に読みて(厚木市・櫻田稔:佐佐木幸綱選)
 もっとあると思ったのですが、今週の歌壇には集団的自衛権の行使容認に関する歌が入選していませんでした。

◇いつまでもひとり遊びを出来るから歌詠みは梅雨どき最強(東京都・上田結香:高野公彦選)
 一人遊びで大きくなりましたが歌は詠めません。

◇柿の花咲いた数だけ地に散りてそをひた濡らす水無月の雨(福島市・美原凍子:永田和宏選)
 確かに咲いた数だけ散るものと改めて思いました。

◇整理すれば少しは隙間あるやろか近頃何にも入らぬ脳よ(奈良市・古味直香:永田和宏選)
 ふふふ。何も入る余地も無い。読み出す能力も無い。

◇教室の児らはいつまで「戦争を知らない子ども達」でいられる(茅ヶ崎市・喜島成幸:永田和宏選)
 戦争を知らない私も知らぬままで死ぬことが出来るのか?
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