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04/11/17 文章の書き方

  Webサイトを立ち上げて、拙い文章を公開していますと、自分の文章力の無さを痛切 に感じます。

 文章力 の上達には、他人の文章を読むことと、 読者の目を意識しながら書くことと思っていますが、中々精進できません。

 読書は 乱読で、名文家と言われるような人の本 も読むことはありません。書く方もよく考えもせずに、慌てて書いて推敲もしないでアップしてしまい、誤字脱字をはじめとして恥ずかしい思いをしておりま す。

 話は変わりますが、“すべての市民は記者である”と標榜した市民参加型のインターネット新聞JANJANと言うサイトが あります。
 いずれは自分でも記事を送稿できればと大胆なことを考えて、以前より「市民記者」に登録していました。

 このサイトに「市民記者文章講座」と言うのがあります。
 月ごとにテーマが決められて、そのテーマの文章をメールで送れば添削をしてくれて返してくれるのです。

 自分の文章力を向上させなければと思っていた私は、思い切って応募しました。10月のテーマは「働くということ」でしたので、ある看護師さんのことにつ いて書いた文章(残日録:00/02/1700/03/01) の体裁を整えて送りました。

 私の応募時期が中越地震発生直後で、編集部も忙しく添削の時間はいつもより掛かったそうです。
 一人の 方が担当してくれて、文章の書き方 の基本(句点、読点の打ち方等)から、誤解を生まない表現の仕方などを丁寧に指導してくれました。例えば次のような形です。

【原文3】
 Mさんは田舎育ちの純朴な性格で、口下手で自分の意志をうまく表現できない、いや自分の意思を表現しないタイプの人です。数日悩んだ末の結論は、「辞め ない」、「辞めたくない」でした。労働基準監督署に相談し、生まれて初めて「内容証明」で病院に自分の意志を伝えました。
【添削3】
・Mさんは田舎育ちの純朴な性格で、口下手で自分の意志をうまく表現できない、いや自分の意思を表現しないタイプの人です。
→まず、「Mさんは田舎育ちの純朴な性格で」とのご表現は、都会⇔田舎といったステレオ・タイプ的な印象をうけます。
また、育った場所と、その方の性格は、必ずしも直接的な因果関係はありませんので、「Mさんは田舎育ちの純朴な性格で」との表現は適切ではありません。
 また「…、いや自分の意思を表現しないタイプの人です」ですが、のちに内容証明で自分の意思をしっかりと伝えていますから、表現が矛盾します。
そう考えますと、ここは
Mさんは口下 手で、自分の意志をうまく表現すること が苦手な人です。
などとしましょう。これでも、十分に意味は伝わると思います。

・数日悩んだ末の結論は、「辞めない」、「辞めたくない」でした。
→「辞めない」、「辞めたくない」ですが、これも【添削2】のご助言と類似しますが、
「  」を2つ続ける場合は、「  」「  」が一般的です。
そうしますとここは
数日悩んだ末 の結論は、「辞めない」「辞めたくな い」でした。
となります。

・労働基準監督署に相談し、生まれて初めて「内容証明」で病院に自分の意志を伝えました。
→前文との流れをスムーズにするため(そこで)などの語を補い、また「内容証明」を厳密に(内容証明郵便)と加筆し、
そこで労働基 準監督署に相談し、生まれて初めて「内 容証明郵便」を使い、病院に自分の意志を伝えました。
などとしましょう。

 3回の添削を経て文章 講座はやっと終了しました。
 よき指導をいただき、掲載済みの文章と添削済みの文章を比べていただければ、一目瞭然の違いとなりました。

 こんな文章が、JANJANの記事として掲載されました。http://www.janjan.jp/living/0411/041115675/1.php
 一度、ご覧いただければ幸いです。
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