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05/08/20 おもしろうて、やがて悲しき・・・

 「おもしろうて、やがて悲しき、鵜舟かな」という芭蕉の句があります。
 少し、意味は違うのでしょうが、衆議院解散後の政局を見ているとこんな句が浮かんできます。

◆刺客騒ぎ
◇郵政民営化法案に反対した自民党の前職の衆議院議員を党の公認にしないだけでなく、同じ選挙区に公認の対立候補を擁立するとの動き。

◇対立候補として、立候補予定者は複数の保守政党(日本新党→新進党→保守党→自民党)を渡り歩いた現職大臣であったり、財務省の官僚であったり、議員秘 書であったりと多士済済です。

◇その総仕上げは、フジサンケイグループを乗っ取ろうとした、IT企業社長の堀江さん。
 小泉さんと「志は一緒」だそうです。金儲けしか興味のない人に「志が一緒」と言われる小泉さんの「改革」というのが、どんなものであるかを私たちに明ら かにしてくれました。

◇公明党との選挙協力のために、元郵政大臣の八代英太さんが出馬を辞退されました。どのような駆け引き、取引があったのでしょうか?

◆新党
◇対立候補を立てられた方の郵政民営化反対の前議員達は「国民新党」という政治団体を立ち上げました。

◇何れ自民党の執行部に返り咲きたい人たちは、どのようにでも動ける無所属で行動したかったのでしょうが、今の選挙制度では無所属での出馬は、選挙運動に 大幅な制約を受けてしまいます。

前に書きましたが、小選挙区制が民意を正し く汲み上げない制度だと書きました。
 国民新党の候補者たちも、この選挙制度での当選は困難なことでしょう。

◇亀井静香さんは、自民党本部の郵政民営化反対者潰しについて感想を求められて「小選挙区制度だから、小泉さんの反対派潰しができる」というような趣旨を 話されていました。
 そして「自分は今の選挙制度に反対だった」とも言われていました。
 元々、小選挙区制度に反対であられたのなら、郵政民営化法案に反対する以上の熱意で選挙制度の改悪に反対されるべきだったのではないでしょうか?

◇小選挙区制度、政党助成金が導入された90年代以降に、生まれては消えていった政党はたくさんあります。
 民社党、新進党、日本新党、自由連合、太陽党、新党さきがけ、さきがけ、民政党、自由党、保守党、保守新党etc.
 国民新党も同じ運命を辿るのでしょうね。

◆マスコミ
◇マスコミは相変わらず、国民を馬鹿にしたようなバラエティーショーとしてしか報道していません。

◇公示前だからでしょうか、総選挙の争点を、自民vs民主、小泉vs郵政反対派との構図でしか報道していません。
 国民本位の政治か、大企業本位の政治かが最大の争点であるはずなのに。

◇今夜(20日)、NHKで「狙われる水道水」という番組を放送していました。
 水道事業を民営化したフィリピンなどでは、水道料金が高騰し貧しい人たちは水道を止められているそうです。
 国が大企業に奉仕した結果です。

 取り止めがない書き込みとなりました。
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