05/11/02
未だ未だおろもい・大阪市長選挙
大阪市長選挙
の候補者選びを見ていると、前市長や市長・与党各党(自民、公明、民主)の思惑が色々と錯綜していることが伺えます。
告示日(13日)が迫ってきて、彼らの思惑がチラリチラリと垣間見えて面白い状況になっています。
どう見ても彼らの言動は、市民のほうを見ていませんし、市長職や市長与党が如何に美味しい立場だったかを私たちに見せてくれています。
◆関氏は相変わらず「自公民」体制を
関氏は選挙で民主党の推薦を求めないが「個別に協力していただけるのはありがたい」と記者会見で話しているそうです。
再選後の市政運営についても「(自公と民主で)差をつけることはない」とも言っているそうです。
自公には、民主外しの踏み絵を踏む振りをしておいて、裏では民主党市議団幹事長に電話し「改革を進めるにあたり、民主党にもいろんな角度から応援、ご協
力をお願いしたい」と支援を求めたと報道されています。
相手の民主党は、独自候補の擁立を見送り、与党にどとまるべきとの意見が大勢を占めているそうです。
「関・前大阪市長『再選後も自公民体制』…会見で」(2005年11月02日 読売新聞)
◆多士済々
市長選挙候補者として名乗りを上げているのは前市長の関氏と、共産党市議団長の姫野さんだけで、このままでは両氏の一騎打ちの様相ですが、各党などは色
々と候補者探しに苦労しているようです。
各党などが接触した候補者・候補です。
◇自民党
▽本間正明・大阪大大学院教授(3月まで大阪市の都市経営諮問会議座長)
◇民主党
▽元大蔵官僚の村尾信尚・関西学院大教授(三重県総務部長時代に北川正恭知事(当時)のもとで県政改革に取り組む)
▽読売新聞大阪社会部出身のジャーナリスト・大谷昭宏さん
▽先の総選挙で大阪4区から落選した吉田治・前衆院議員
◇市民団体「大阪24区市民連絡会」
▽新藤宗幸・千葉大教授
▽辻公雄弁護士
「大阪市長、なり手いない!? 候補浮かんでは消え」(朝日新聞 2005年10月31日)
◆公明党・独自候補擁立を見送る
公明党も支持者の中に関氏への批判が強いとしながらも、独自候補を立てられない状況です。
民主党同様に建前は「自主投票」とし、本音は関氏が当選すれば「関氏支持」という玉虫色の判断を下すようです。
また、公明党市議団の幹事長は「公明は民主を排除していない」と述べているようです。
公明党にとっては、自公民の枠組みに旨味があるのでしょうか?
姫野さんが、共産党や市民団体の支援を受けて立候補を表明したために、民主党外しの「仲間」割れをして野党に転落することを避けたいのでしょうか?
「大阪市長選、公明市議団は独自候補擁立を断念」(2005年11月01日 読売新聞)
◆自民は明確に関氏支持、太田知事も
自民党市議団は関氏の「民主外し」を評価し、公明党の判断を待たずに関氏の推薦を決定するようです。
太田房江知事は「市政改革を成し遂げるため、関さんに市長になっていただきたい」と関氏を支援する意向を表明したそうです。
「大阪市長選、自民市議団は関氏推薦へ…公明決定待たず」(2005年11月01日 読売新聞)
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