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06/02/06 日常雑感

◆年越鰯
 以前(残日録:05/12/01)紹介した 大阪・阿倍野の居酒屋・明治屋に出先からの帰りに立寄りました。
 18時前という早い時間にも関わらず、店内は満員です。
 カウンターの席を詰めてもらって何とか座ることができました。

 寒い日でもあり、まず熱燗を一本。
 あては、定番の湯豆腐。大きなバットのような容器の中のお湯に豆腐が並んでいます。容器の隅には梅干壺のような壺があり、出汁が入って湯煎されていま す。
 湯を切った豆腐を丼に入れ、出汁をかけて、おぼろ昆布と刻み葱を乗せただけのシンプルな湯豆腐です。
 七味を掛けていただきます。

 黒板に書かれた品書きを見ると[年越鰯]とあります。
 なんだろうと注文すると丸々と太った鰯の焼き物にたっぷりの下ろし生姜がついて出てきます。皿の上の彩りは何故か柊の葉です。
 美味しくいただきました。

 店内は満員の盛況で、お店の方も総動員でした。
 60歳半ばかと見える主人風の男性、跡取り息子のような人、少しエキゾッチックな顔つきの女性、時々ちらりと見受ける女将さん?の四人がてきぱきと働い ています。見ていても楽しいものです。
 本日は、熱燗3本、湯豆腐、きずし、年越鰯でした。

 ぼんやりと帰宅の道を歩いていると、寿司屋の前で太巻きを売っています。
 やっと、今日が節分であることに気がつきました。

 節分→年越→年越鰯
 節分 → 鰯  ↑
 節分 → 柊  ↑

 私の田舎の年寄りは、生まれ年の干支を節分を境に言っていました。
 因みに私は子(ね)年1月生まれなのですが、祖母は亥(い)年生まれだと言っていました。
 節分が新しい年の初めだったのでしょうか?
 旧暦のお正月の名残だったのでしょうか?

 いつも拝見している「越畑便り」にも、柊の枝と鰯の頭を魔除けに出入り口に刺して魔除けにするという節分の風習が嵯峨越畑では残っ ていると書かれていました。

 最寄駅からの道には三日月が輝く中、雪が待っています。幻想的な節分の夜でした。

 翌4日は立春です。
 「りっしゅん」、心地よい、耳障りのよい言葉です。
 歳を重ねても、春になれば何かよいことが起こるのかも知れないと淡い期待をもてる季節です。

 自宅のベランダに出ると雪が舞っています。雪の立春です。
 私の気分の悪さも幾分和らいできました。
 季節の移ろいとともに、雪が解けるように穏やかに生きていければよいのですが。
 久し振りに季節を体感、実感しました。

◆ペンを持ったおまわりさん
 浅野健一さんの「犯罪報道の犯罪」という本を読んでいます。
 浅野さんは、推定無罪の原則から「匿名報道」をすべきだと主張をされています。
 その中に「ペンを持ったおまわりさん」と言う表現があります。

 マスコミは「被疑者」「容疑者」に対して、自分たちが正義であるような報道を繰り返しています。
 ライブドアの堀江社長(当時)が逮捕されて拘置されていますが、「黙秘をしている」とか「○○を話している」とか、あたかも自分が見てきたように報道さ れています。

 警察(検察)の発表を垂れ流しているだけのマスコミにはあきれ果てます。
 こんな報道姿勢が、権力による世論操作の手先となり下がっているのです。

 相変わらず情けないマスコミです。(「犯罪報道の犯罪」はそのうち紹介します。)
 
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