08/07/29 朝日新聞から
7月28日付の朝日新聞からい
くつかの話題を。
◆一本の鉛筆
投書欄に美空ひばりさんが広島平和音楽祭で歌った「一本の鉛筆」についての投書がありました。
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また、8月6日がやってくる。34年前の8月、歌手の美空ひばりが、反戦を静かに訴える「一本の鉛筆」という歌を広島で発表した、と本誌(7月1日)に
掲載されていた。
映画監督の松山善三さんが作った詞に感銘した。
《一本の鉛筆が あれば 戦争はいやだと 私は書く》《一枚のザラ紙が あれば あなたをかえしてと 私は書く/一本の鉛筆が あれば 八月六日の 朝
と書く》
ひばりファンの友人と会ったとき、この記事が話題になり、友人から「一本の鉛筆」が入ったCDを譲ってもらった。私はこの曲を全く知らなかったが、台所
にいるとき、食事のときに繰り返し聴いた。
聴けば聴くほど平和を思う思いが心に染み入り、いつの間にか口ずさむようになった。
私の街にも「9条の会」が事実上発足し、私も名前を連ねた。いま、9条を変えようという動きがある。こんなときこそ、ひばりが歌ったように「戦争はいや
だ」と、声高に叫んでいきたい。(「私も口ずさむ『一本の鉛筆』」主婦・吉田朋子)
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上記の投書に書かれた記事は「ひばりの愛した反戦歌「一本の鉛筆」、もう一度広島で」(朝日新聞
08/07/01)です。
この記事には、第一回広島平和音楽祭で発表された経緯、美空ひばりさんが自身の持ち歌ベスト10の中に入れていたこと、ソ
プラノ歌手・丹藤まさみさんがクラシックアレンジで歌われたCD(一
本の鉛筆)が発売されることが書かれています。
ヒット曲がたくさんある美空びばりさんの持ち歌のベスト10に入れるほどの思い入れをもっておられたことは新鮮でした。
三波春夫さんも憲法9条を守る立場を明確にされていたそうです。(残
日録一06/10/08)
一芸に秀でた方の平和への訴えは平和を守る人たちに大きな力となっています。
※美空ひばりさんの歌った「一本の鉛筆」の発表経緯などについて「残
日録」(06/04/16)に書いています。
※私はクミコさんの「一本の鉛筆」を聴いています。
◆今週の「朝日俳壇」/「朝日歌壇」
◇星涼し北斗七星しか知らず(糸魚川市・砂山泰彦:稲畑汀子選)
17文字の言葉遊びを始めてから、草花や小動物に目が行き、月の満ち欠けなど空を見上げることも多くなりましたが、星座の名前は北斗七星くらいしか分か
りません。
◇世界五位の軍備費を持つこの空を一位の戦闘機飛ぶ(本宮市・廣川秋男:馬場あき子選)
アメリカの傀儡国であるこの国の空を宗旨国の戦闘機が飛ぶには当たり前のことなのです。
日本の軍備費は世界4位とのデータもありますが、何れにしても憲法で軍隊を持たない、戦争をしないという国の軍備費が世界5位とはブラックユーモアと
笑ってはいられません。
◆温暖化対策 できることは
「100Answers」という不定期連載で「温暖化対策 できることは」という記事がありました。
「100Answers」は、編集部が選んだ100人(氏名は公表)の回答を元にした議論ですから、100人のサンプル
の抽出方法が問題となるのでしょうが。
地球の「温暖化」の理屈がよく飲み込めていませんが、大気汚染対策と同義と読んでみました。
◇コンビニエンスストアの深夜営業規制
規制に賛成:33人
規制に反対:39人
その他 :22人
無回答 :6人
コンビニが深夜営業を止めても、大気汚染は抑制されないでしょう。深夜の電力は止めることの出来ない原子力により発電されたものですから、言わば負のお
まけの電力です。
規制に賛成する人の多くは、ライフスタイルを変えるチャンスだとの考え方が多いようです。
反対派は、温暖化の抑制には効果がないからとの意見が多いようです。
◇温暖化対策として何をすればよいか?
何人かの意見を。
▽荻原博子(経済ジャーナリスト)
欧州のような地産地消を。今ほど長距離運送で燃料を使わなくてもよくなるはず。
→そのとおりです。買い物は産地を見て外国産や遠地のものを買わないように。
▽長志珠絵(神戸市外大・准教授)
戦闘行為は人も自然も破戒しつくし、膨大な二酸化炭素を排出する。軍隊をなくす。
→最大の自然破壊は「戦争」です。そして人殺しの訓練も。
▽瀬戸山玄(ノンフィクションライター)
海外旅行をなるべく控え、鉄道と自転車移動をふやす。不便を楽しむ。
→国内移動も飛行機でなく鉄道を、自転車のための専用レーンの設置などを。
▽橋本治(作家)
都市部の住民は病人おいる家以外は自家用車を持つのをやめる。
→都市部の市民の内、乳幼児や病人を持つ人以外の自動車取得税を大幅に増税することは如何でしょうか?
大阪の池田市では地元企業のダイハツでは、池田市在住で「4人目」以上の子どもを出産した家庭に軽自動車3年間
無償でレンタルしているそうです。ダイハツエンゼル提供制度
▽原武史(明治学院大・教授)
1日でもいいから、すべての車を強制的にストップさせる。ローカルバスと緊急車両は除く。地方の電車を増発する。
他にもサマータイムの導入とか、ガソリンをリッター1000円にとか、我慢する等がありましたが、一人称の回答が少なかったように思います。
・自動車を持たない
・公共交通機関を使う
・地域産品を購入するなど
◆俳人・渥美清さん
元サンデー毎日の編集次長でコラムニストの森英介さんが「ひと」欄で紹介されています。
フーテンの寅さんを演じつづけた渥美清さんは、俳号・風天(ふうてん)を名乗る俳人でもありました。
その渥美清さんの俳句を遺族や句会の関係者へのインタビューなどから収集されて「風
天渥美清のうた」として出版されたそうです。
森さんは「渥美さんの句は、どこか寂しいけれどさわやかな風が吹いている。私もそんな境地に達したいです」といわれています。
是非、読んでみたい句集です。
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