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11/02/13 交々のこと
  この頃、わが家の界隈では雪の舞う日もありますが、花の数も山茶花、水仙、梅と増えて華やかになりつつあります。
 良く訪問するブログでホトケノザを胡麻和えで食べるというコメントを読みましたが、これから山野草の季節、試してみようとおもいます。
 中々、まとまったことが書けません。そんな時には細々したことを書いておきます。

◆沈まぬ太陽
 少し古い情報ですが、2月2日の衆議院予算委員会での共産党の志位委員長の日本航空の首斬りについての質問が評判だったようです。ラジオ番組でも大竹ま ことさん、阿川佐和子さんに森永卓郎さんがほめていました。「『拍手喝采』『全部、真っ当』志位質問がラジオで話題に」(しんぶん赤旗 11/02/09)※文化放送のポッドキャストで聞くことができます。

 航空機メーカーも世界のパイロットの団体も「航空機の安全運行にとってベテランパイロットの経験が欠かせない」と言っているにも係わらず日本航空は55 歳以上のベテランパイロット全員の首を斬ったそうです。

 志位さんが例に挙げていたのは、2009年1月に起こったいわゆる「ハドソン川の奇跡」と呼ばれる航空機事故でした。USエアウェイズ機がバードストラ イクによりエンジンが停止し僅か数分の間に機 長たちはハドソン川への不時着の決断をし
軟着水し乗員乗客155人全員が無事救出されました。USエアウェイズ機の機長チェズレイ・サレンバーガーさんは57歳(当時)、副操縦士のジェフ・スカ イルズさん は49歳、まさにベテランの経験が活かされた事件でした。

 志位さんは航空機の
安全運行にはベテランの経験が欠かせないという業界の常識やハドソン川の奇跡で証明されているにも拘 らず、日本航空がその55歳以上のパイロットを全員クビにしてることの国の責任を追及していました。

 また、日本航空が病欠者を退職勧告の対象としたそうです。パイロットは自分の体調を自己申告して乗務するそうですが、退職勧告の対象とすることで体調が 悪くても乗務する怖れがでてきます。

 日本航空の合理化(利益第一主義)は安全の配慮がないように思います。安全と利益追求は馴染まない問題です。
 志位質問を聞いていて山崎豊子さんの「沈まぬ太陽」が描いていた状況とよく似ていることを思い出しました。「沈まぬ太陽」の時代には日本航空は闘う労働 組合を潰し労働者を切り捨てた結果が御巣鷹山事故につながって行ったのです。

 御巣鷹山事故で外した鶴丸マークを、またぞろ担ぎ出すというニュースもありました。歴史が繰り返すことのないように。

 志位さんの質問は、[衆議院TV]から2月2日の予算委員会で聞くことができます。

◆小池あきらさん
 共産党の前参議院議員小池あきらさんが革新都政をつくる会の推薦を受けて東京都知事選に立候補することが決まりました。都民にとってはやっと当選可能な 革新 都知事候補が決まったことになりました。大阪、愛知などと言葉巧みな反動首長がマスコミに持て囃されている状況の中で厳しい闘いが予想されます。
 選挙権を持つ娘たちに小池さんのことを知らせたいと思います。それくらいが私にできること。

◆八百長相撲
 マスメディアは連日
ジャーナリズムの志を捨てて大相撲の八百長騒ぎを報じています。
 「大相撲に八百長が無い」などと普通の常識のある人なら誰も信じていないでしょう。むしろ私の関心事は大相撲が賭博の対象となっていて、賭博に絡み八百 長が行なわれていたのではないかということです。
 1969年に発覚した
プロ野球の黒い霧事件では、暴力団の野球賭博に絡んでプロ野球選手 らが八百長をしていました。八百長と暴力団の資金源となる賭博は容易に結びつきます。

 「過去には八百長はなかった」という姿勢の理事長を担ぐ日本相撲協会では、内部調査で数人の力士の首を差し出して幕を引くようなことでは相撲人気もこれ までということでしょう。

◆飢餓世代
 年甲斐もなく4日に一度24時間の泊まり勤務をしています。
 西村滋さんの「お菓子放浪記」をアキオ少年ほどでなくとも、少年時代に物を十分に食べられなかったものには夜中の空腹を創造するのが我慢できないもので す。
 食べるか食べないかに係わらずロッカーに食べ物をストックしています。旅のビジネスホテルでも食事に出たついでに何か買って帰っています。悲しい習性で す。

◆映画「白いリボン」
 よい映画だとの評判で「白いリボン」 を観てきました。
 平日にも関わらず京都シネマでは一番大きなスクリーンがほぼ満席でした。
 難解、難解、あまりよくわからないので144分は退屈しました。
 
 第1次世界大戦前夜の北ドイツの小さな町で次々と起こる奇妙な事件、村人たちは疑心暗鬼になっていきます。村の学校の教師と男爵家の乳母との恋愛、医者 の一家とその家族の世話をする隣家の助産婦、男爵家の夫婦、作男の一家などが登場します。カメラはほとんど動かずにモノクロの絵を繋いでいきます。

 映画通と呼ばれる人たちには好評なのでしょうが門外漢の私には荷の重い映画でした。

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