土曜日(22日)に出かけようと思っていたのですが、気圧配置が冬型とかで朝から寒い雨模様です。
しばらく様子を見ましたが、回復の見込みもなくゆっくりとすることにしました。
近所の「大山崎山荘美術館」に行ってきました。(こ
ちらをご覧ください)
今日(23日)も朝から雨、お昼までにあがれば出かけようと一応は臨戦体勢で待つことにする。
12時頃、空も明るくなってきたので出かけることにします。
今日の目的地は河井寛次郎さんの「火の誓い」に書かれたいた南山城の集落を見ること、奈良市内の「奈良市写真美術館」での「土門拳・入江泰吉二人展」を
観ることです。
河井寛次郎「火の誓い」の紹介はこちらです。
◆南山城の集落
R177五条本の交差点から、R478の天王山大橋(桂川)を渡り御幸橋からr22、r735、r251、r22と「火の誓い」に書かれた集落を目指し
ます。
途中、コンビニでスポーツドリンクを買って飲んでいますと、原付バイクに乗った一見アンちゃん風の二人連れが話し掛けてきました。
「何処まで行くんですか?」と、こちらが拍子抜けするような素直さです。
「奈良まで」と答えると「自分達は枚方から精華町辺りまで行く」とのこと、「気をつけて行きなさいよ」と注意すると、これまた素直に「は〜い」との返事
です。
人を見かけで判断してはいけませんね。(自戒)
「火の誓い」にはこのように書かれています。
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八十戸ばかりと言われるこの部落には豪壮な大地主の住居の無い代わりに、みすぼらしい貧農は一軒もない。いずれも大なり小なり、確(しっ)かりした自作
農ばかりである。この村は個々の集まりが全体だという感じよりは、全体があって個々だという方の思いが先に立つような村なのだ。この村を見る人は誰でも個
々のものより全体を先に見付け出すに違いない。丘と池との組合ったこの部落−池は勿論後から作られたものであろうが。
「部
落の総体」より
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R22の近鉄新祝園(しんほうぞの)駅
南からJR、近鉄の踏切を渡った集落をぐるりと一回りします。
私の生まれて育った滋賀県の農村と同じように曲がりくねった道が迷路のように家々の軒先を掠めて続いています。
河井寛次郎さんのいう「集落全体があって個々の家々が存在」するようには思えませんでした。
帰宅後、本を読み返しましたら、r22を東に入ったのですが、西に入った集落のようでした。再度訪問しましょう。
◆奈良市写真美術館
r22に戻り、JR奈良線沿いに南に走り奈良市街に入ったところで少々迷いながらも、新薬師寺近くの奈良市写真美術館につきました。
この美術館は奈良出身の入江泰吉さんの業績を記念して作られたものです。
今回は同じ時代に奈良を撮った土門拳さんとの二人展です。
土門拳さんの作品は「筑豊のこどもたち」くらいしか見たことがないのですが、なぎらぎらエネルギッシュな写真家との印象がありました。
作品は同じ仏像や風景を被写体としても、「動の土門拳、静の入江泰吉」がよく現れています。(「二人展」のパンフレットにも同様のことが書かれていま
す)
文楽人形の頭(かしら)や、人形遣いとこれも同様の被写体を扱っていますが、お二人の個性がでていて面白い展示でした。
◆ナイトラン
写真美術館を出たのは16時過ぎ、出発が遅かった(12時30分)ので日没後の走行は避けられません。
わき道を走りながら木津に向かうと般若寺の門前に出ました。
般若寺の少し北側に、高い塀がなければテーマパークのと間違うような門が現れます。奈良
少年刑務所の正門だそうです。
木津町川ノ尻のファミリーレストランで丼を食べて、木津から木津川左岸のサイクリングロードを走ります。
夕陽が綺麗で立ち止まってしばし鑑賞してしまいます。
土手上の道は真っ暗で、ジョギングする人、犬の散歩の人など注意して走らねばなりません。(こちらは当然前後にライトはつけています)
途中のコンビニで缶ビールを買って18時30分帰宅、入浴後一人乾杯。
1週間あいてのサイクリングで疲れています。
◇本日の走行距離:86Km
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南山城
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南山城
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奈良市写真美術館
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奈良少年刑務所
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木津川土手からの夕陽
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木津川土手からの夕焼け
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