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05/06/01 マスコミネタなど

 今日6月1日は衣替えですね。
 年がら年中ダークスーツのしがない労働者には、衣替えの季節感もありません。
 昔は通勤途上に見る女子高生などの制服の衣替えを見て「今日から6月か」と思ったものです。今朝の通勤時にも「衣替え」の印象はありませんでした。世の 中から季節感がなくなっているのか、私の頭の中から季節感がなくなているのかどちらでしょう。

 さて、今回は気になるマスコミの報道が幾つかありましたので、まとめて書いて見ます。

◆衣替えネタ◆
 「『常識とセンスで』、夏の軽装で戸惑う閣僚に首相」(asahi.com2005年05月31日23時09 分)
 地球温暖化の防止とか、中央省庁では「ノーネクタイ」などの軽装で仕事をするそうです。
 パフォーマンスの好きなこの国の指導者に相応しい運動ですね。

 冷房の温度を数度上げることによる効果はいかほどのものなのでしょうね。
 環境省の「チーム・マイナス6%」と言う サイトもご覧下さい。
 「マイナス6%」は「京都議定書」で二酸化炭素(CO2)などを2012までに6%(日本は)減らすとの約束からきています。

 アメリカのブッシュ政権は未だに「京都議定書」を批准していません。お友達の小泉さん、是非批准するようにお勧めになってはいかがでしょうか?
 言いにくいことを言ってあげる、それが友達というものです。

◆似非街頭募金◆
 「職安法違反:ウソ広告でバイト募集 団体幹部2人逮捕」(毎日新聞 2005年6月1日 3時54分)
 このサイト(残日録050126残 日録050422)でも取り上げました。アルバ イ トを雇い、「NPO××」と公的な団体のように装って「難病の子供に支援を」などと偽の募金をしていた元締めの男二人が大阪府警に逮捕されました。直接の 容疑は虚偽の求人広告でアルバイトを雇ったとの ことです。

 人の善意を食い物にし数千万円の利益(?)をあげていたそうです。本来の罪(詐欺罪?)を明らかにして厳罰に処して欲しいと思います。

 TBS系の番組「報道特集」 では、2月13日と4月10日の2回放送しています。今回逮捕された二人の男への取材もしていました。(「報道特集」のサイト内の「過去 の放送リスト」から動画を見ることができます)
 捜査上の手続きもあるのでしょうが、大阪府警の動きは少しゆったりかなと感じました。

◆JR西日本の労働組合◆
 今回のJR西日本の事故は、JR西日本の責任は当然のことですが、利益第一・安全第二のJR西日本を指導してこなかった国土交通省と、会社の事業運営に 対してチェック機能を果たしてこなかった労 働組合の2者も共犯であると思っております。

 5月30日付けの読売新聞が「JR労組、チェック機能失った?」と言う記事を掲載しています。
 JR西日本には労使協調路線をとる西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)の他に国鉄労働組合西日本本部(国労西日本)、ジェーアール西日本労働組合 (JR西労)、全日本建設交運一般労働組合西日本鉄道本部があります。

 最大労組(組織率87%)のJR西労組の森委員長は「企業が存続しなければ組合員は守れない。効率化、スピード化によって会社が収益を上げることに組合 は否定してこな かった」と自らが共犯者であることを認めています。

 国鉄の民営化(JR西日本の発足)後の最重要課題は労働組合の骨抜きにすることにあったそうです。記事では「至上命令は、労使関係を『協調路線』に変革 することだった」と書かれています。

 労使協調とは、物言わぬ、戦わぬ労働者を作ることでした。
 単純に言えば「100人の労働者の首を切らなければ会社は潰れる」と言われれば、自分をその100人の外において、100人の首切りに賛成をすると言う ことです。

 JR西日本は2003年3月期の年次報告書の中で、利益拡大のためには、希望退職者を募り労働者の数を減らすことと、成果主義の導入の二つの 施策で人件費の総枠を押さえ込むと言う分かりやすい施策を披露しています。(下記は年次報告書からの引用)
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 まず高齢層に偏った従業員の年齢構成に着目し、早期退職優遇制度を1996年より進めてきましたが、その結果、対象社員の60〜70%がこの制度を選択 しました。昨年には制度適用者に対する加算金額を積み増し、さらなる社員数減少を視野に入れています。

 その一方で、社員のモチベーションを向上させるべく、2000年4月より成果主義を取り入れた新賃金制度を導入し、鉄道技術の継承に主眼を置いた指導者 の育成と指導教材の充実にも取り組んでいます。
 これらの取り組みの結果、当初、5万人を超える水準にあった親会社の従業員数は、2001 年3月期末には3万8,902人まで減少しました。今後も早期退職制度などの施策を継続することにより、さらなる人件費の縮減を見込んでいます。
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 JR西労組の森委員長は「安全対策 今後は積極的に発言」と言う記事で中で、会社との運命共同体論の後に「残念ながら、我々は会社への チェック機能を果たしてこなかった。今後、安全に関し、積極的に発言しなければならない」と発言しています。

 この労働組合に、今後のチェック機能を期待することはできません。
 会社の利益が自分たちの利益に通じると言う考え方である限り、儲け第一主義の会社の方針にどうして抗うことができるのでしょうか?
 JR西日本は、相変わらず「危ない会社」です。

◆昭和天皇の政治的発言◆
 「昭和天皇が「米重視」の発言 米で公文書6点見つかる」(asahi.com 2005年06月01日05時59分)
 米公文書館で53年から72年の間に昭和天皇が、日米安保条約や米軍の駐留など米国重視の政治的発言をしていたそうです。
 これは憲法違反の行為ではないでしょうか?

 憲法 第4条
  天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。

◆水谷修さんの講演会◆
 甥からの情報です。
 水谷修さんの講演会が下記の要領で開催されます。
 ◇テーマ:〜未来を見つめて〜”今”私達ができること
 ◇日時:6月12日(日)12:00開場、13:00開演、15:00閉演
 ◇場所:滋賀県近江八幡市出町366「近江八幡文化会館」 (JR近江八幡駅より徒歩10分)
 ◇主催者:(社)日本青年会議所近畿地区協議会
 ◇その他:入場にはチケットが必要です。こちらをご覧の上、入手してください。
       公演内容の詳細はこちらにもあります。
 私は母を連れて聞きにいく予定をしています。

◆映画「蕨野行 (わらびのこう)」の上映&トークショー◆
 朝日新聞のインターネットサービスに「アス パラクラブ」と言うのがあります。
 アスパラクラブの主催で、恩地日出夫監督と、主演の市原悦子さんのトークショー&上映会が催されます。
 ◇日時:6月24日(金)、25日(土)
      両日とも10時〜、14時〜の2回(上映とトークで約3時間)
 ◇場所:東京・有楽町朝日ホール
 ◇締切:6月13日(月)
 ◇応募方法:こちらにアクセスされますとIDとパスワードの入力画面が表示されます。アスパラクラブの会員でない方は会員 登録をして応募下さい。
 場所が東京ですので、私も参加できるかどうか分かりませんが、取りあえず応募しておきました。
 
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