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10/08/30 Mさんからのメール

 沖縄県知事選挙に 共産党、社民党、沖縄社会大衆党の支持を受けて立候補を予定している宜野湾市長の伊波洋一さんはTwitterで下記のように発 言されています。

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 民主党代表選で普天間飛行場問題を争点にしもらいたい。普天間飛行場問題については、Yahooニュース!普天間基地移設問題、http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/futenma/  が詳しい。海兵隊グアム移転の詳細や米軍機関紙、宜野湾市の資料など。
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 昨日、紹介したように岡留安則さんは対米従属の菅首相では普天間基地問題は解決しない、対等な日米関係を重視する小沢「首相」待望論を述べておられまし た。
 しかし、小沢一郎氏は09年総選挙時のマニフェストを守れと言っているだけで普天間基地の移転先を国外、少なくとも県外とは明言していません。民主党 (少なくとも本部)は、鳩山前首相の退陣で辺野古で決着済みと思っている節があります。

 菅首相は普天間決着済みの態度でしょうから、小沢氏は是非「普天間基地の即時返還」を約束して代表選を戦ってほしいものです。

 琉球新報も下記のように書いています。

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 小沢氏と鳩山氏は、「対等な日米関係」を重視する点で共通する。
 ただし、辺野古移設を盛り込んだ日米共同声明をどう評価するのか、公の場で小沢氏が説明したことはない。菅首相は、日米合意の履行を語るだけで、それ以 上の具体的なことは何も言っていない。
 共同声明の発表後、普天間問題に関する報道は、全国向けのテレビや全国紙の紙面から、ぱたっ、と消えた。
 風船が破裂したかのように、一斉に、報道がしぼんだ。問題は何一つ解決していないにもかかわらず、である。
 民主党の代表選で、普天間問題の核心に触れる論争を期待したい。
------------------「[民主党代表選]『普天間』を争点にせよ」(琉球新報 10/08/28)

 乾いた上滑りの議論ではなく、地に足のついた弱者の目線で議論してほしいものです。

  人付き合いに淡白 な私は、10年ほど前に一緒の職場で働いていて03年の1月にMさんが、3月に私が退職し てから、一、二度会っただけで、その後は不義理をしていました。そのMさんから久しぶりにメールを 貰いました。

 Mさんの母親は、埼玉県のある町で無認可の保育所を経営し、親と一緒に生活できない子どもを自宅に住まわせ、5人も6人も養子縁組をし、大学まで出して いるとい う俗にいう女傑でした。
 私は、その保育所の運動会に招待されて行ったことがあります。
 Mさんによると、運動会でライン引きや、用具の出し入れをして進行に関わっている人らは、母親が養子縁組をしたMさんの義理の兄弟に当たる人たちだそう です。
 そんな母親の元で育ったMさんには潜在的に母親のような仕事がしたいとの願望があったようです。

 IT系の会社で私が東京支社の責任者をしていたときにMさんは営業担当でした。
当時の会社は架空取引を繰り返し営業成績 を水増ししていたので、普通の社員が普通の営業をしていて稼げる金額と桁違いの売り上げをしていましたから、Mさんらはノ ルマ、ノルマで追い回されていました。そんな時、母親の仕事を手伝っていたMさんの奥さんが「会社を辞めて、福祉の仕事をしよう」と彼のお尻を叩いたよう です。

 退職をしたいと相談があった折りに、単身赴任のアパート から彼に送ったメールがこちら(残日録 03/01/15)にあります。当時の私はずいぶん興奮していたものです。

 後に、この会社は架空循環取引が発覚し、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪に問われ刑事事件へと発展するのでした。
 その後の経緯の一部は下記に書いてあります。
 残日録04/11/30残日録07/02/01残日録08/05/11

 そんなMさんからのメールは下記のようでした。

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 Mです。ご無沙汰しております。突然のメールで失礼します。
 私は、この4月から我が家を使い、親元で生活できない子供達と一緒に生活する仕事をすることになりました。児童養護施設の小規模版です。
 毎日、忙しい日々ですが楽しんでやっています。また、機会がありましたら、会いたいですね! 上京の節には、是非ご連絡下さい。調整して、ご飯でもご一 緒出来 ればと思います。よろしくお願いします。
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 短いメールでしたが、親の後姿を見て育った子どもが親と同じ道を歩む姿を見て、最近では一番感激しました。
 少し回り道をして天職に就いた彼の決意も感じられるメールでした。

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 M様
 念願の仕事に就かれたとのこと、お喜びすると共に今後の一層のご活躍をお祈りいたします。
 当方は失業中で、年を重ねると働くところもなく精神的に不健康な生活を送っております。
 そんなことはさておき、お会いできる日を楽しみにしております。
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 私にも誇らしい知人の一人です。
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